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第1229回・旧唐津銀行本店(辰野金吾記念館)

※この度の新潟・山形地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げますと共に、一刻も早い災害の収束をお祈り申し上げます。

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佐賀県唐津市本町にある旧唐津銀行本店は、明治45年に竣工した煉瓦造の銀行建築。唐津出身である辰野金吾の監督の下で辰野の弟子のひとりであり、のちに清水組技師長も務めた田中実が設計を担当した。現存する明治期の銀行建築の中でも質が高く、かつ保存状態のよい建物である。佐賀県指定重要文化財。

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唐津銀行は明治18年(1885)に設立された銀行で、現在の佐賀銀行の前身のひとつである。明治45年(1912)に竣工した旧唐津銀行本店の建物は、佐賀銀行唐津支店として平成9年(1997)まで現役の銀行店舗として使われていた。

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唐津銀行の頭取であり、創業者であった大島小太郎は、旧唐津藩校(耐恒寮)での同窓であった辰野金吾に本店の設計を依頼するが、辰野は自ら設計する東京駅建設工事の最中であったことから、東京帝大で指導していた清水組技師の田中実を設計に当たらせた。

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辰野金吾の監督のもと、田中実の設計で施工は清水組、室内装飾は髙島屋の担当で明治43年に着工、2年の工期をかけて建てられた。

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田中実(1885~1949)は東京帝国大学で辰野金吾の指導を受け、卒業後は清水組(現・清水建設)に入社、のちには同社の技師長を務めた人物で、明治末から大正にかけて銀行や保険会社などの事務所ビルを多く手掛けている。

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旧唐津銀行以外で現存する田中実設計の建築物は、同じ明治45年に博多に建てられ、現在は福岡県八女町に移築・保存されている旧大同生命福岡支社がある。

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赤い煉瓦タイルと白いモルタル、石材が混在する外壁、尖塔や煙突で飾られた軒まわりなど、派手で賑やかな意匠が特徴であるが、辰野金吾が英国のクイーンアン様式をベースとして、東京駅など多くの建物に好んで取り入れたことから「辰野式」と称されている。

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九州でも辰野設計による同様式の建物として、清水組の施工による旧日本生命九州支社が現存するが、田中実が辰野金吾が好んだ様式に即して設計を行ったのは、師である辰野の故郷に建てることを意識したのか、もしくは自分が辰野の代理として設計を行うという意識があったからなのかも知れない。

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同時期に田中実が手掛けた大同生命福岡支社は煉瓦タイル調のテラコッタ張りで、より先端的な建築様式を取り入れようとした形跡が窺われる外観であり、それに対し唐津銀行は重厚で古典的である。

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正面に2箇所設けられた玄関からは客溜及び2階への階段に通じている。平成の初めまで現役の銀行店舗であったにも関わらず、外観だけでなく室内も創建当初の造りが非常によく残されている。

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唐津はかつて石炭の採掘で繁栄していたためか、館内の随所に暖炉が設けられている。1階営業室のカウンターに向かい合う客溜の壁面にも2基の暖炉が設けられているが、暖炉は役員室や応接室などにのみ設ける場合が多いので珍しい。

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建物は現在、佐賀銀行より寄贈を受けた唐津市が所有、辰野金吾記念館として公開している。近年大掛かりな修復が行われたが、カウンター上の復元されたスクリーンなどを除き、内装の大部分は創建当初から残されているオリジナルである。

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カウンターの内側にある旧営業室内部。こちらにも暖炉が2基設けられ、奥には金庫室がある。現在は多目的ホールとしても使われている。

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1階の営業室及び客溜、役員室にそれぞれ設けられている暖炉。

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アールヌーボー調の意匠や明るい色調の火除けタイルなど、細部には当時としては先端的な建築意匠が用いられている。

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大理石の暖炉棚を支える持ち送りは真鍮と思われる金属の棒で、あまり見かけない珍しいものである。

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手すりなどの曲線が美しい階段。

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階段から客溜を望む。
客溜の上は2層吹き抜けになっている。

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吹き抜けに下がるシャンデリアは創建当初から残されているものである。訪問時は催事のため見学できなかったが、2階にも暖炉を備えた会議室や、華麗な装飾が施された天井や暖炉のある応接室などがある。

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2階の一室にある鉄骨製の螺旋階段。旧大同生命福岡支社にも同様の螺旋階段があったという。こちらは移築保存ということもあり元の姿を残すのは外観が主であるが、室内も部分的に保存、復元されているようだ。訪問する機会があれば同一設計者の建物としてぜひ紹介したい。

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明治から大正期にかけて、地方の有力者などによって建てられた地方銀行の本店には内外装共に趣向を凝らした重厚華麗な建物が多く、現在でも博物館や記念館として保存、公開されているものも少なくない。

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とりわけ特徴的なものでは青森県弘前市の旧五十九銀行、秋田市の旧秋田銀行、岩手県盛岡市の旧盛岡銀行、富山県砺波市の旧中越銀行、福井県敦賀市の旧大和田銀行などが挙げられ、いずれも国や自治体の指定文化財となっている。旧唐津銀行本店もこれらの建物と並ぶ存在と言える。

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明治から昭和にかけて石炭の採掘で繁栄していた唐津には、旧唐津銀行の他に炭鉱王の邸宅として保存・公開されている国指定重要文化財の旧高取伊好邸や、旧三菱合資會社唐津支店などの優れた歴史的建造物が残されている。
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第1202回・武雄温泉新館

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前回紹介した佐賀県の武雄温泉にある楼門の奥には、共同浴場として建てられた新館が建っている。楼門と同じく辰野金吾の設計で大正4年に竣工した。楼門と共に辰野金吾が設計した数少ない和風意匠の建物として興味深い。国指定重要文化財。

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武雄温泉新館は、明治末期に武雄温泉組合(現・武雄温泉株式会社)によって楼門を備えた大規模な共同浴場の建設が計画され、辰野葛西建築事務所の設計、清水組(現・清水建設)の施工により大正4年(1915)、楼門と共に竣工した。

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新館は左右対称の外観を持つ木造二階建で、楼門と同じく伝統的な社寺建築風の意匠であるが、大きく取られた硝子窓や従前の伝統建築には存在しない洋風の屋根窓を配するなど、随所に和洋折衷の造りが見られる。

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正面に配された3つの唐破風や洋館風の屋根窓、2階中央の花頭窓など、賑やかな意匠が施された外観は、同じ辰野金吾による木造洋風建築である浜寺公園駅舎を連想させる。

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辰野の師であるコンドル設計による諸戸精六邸洋館に同じようなものが見られるが、1階と2階の間に設けられた反りのある緑色の短い庇も、他ではあまり見られない独特の意匠である。

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当初の設計では、3つの楼門の奥に洋風の蒸し風呂なども備えた共同浴場が建つ大規模な施設となる予定であったが、実施工事の段階で縮小され、実現したのは楼門1棟と共同浴場1棟だけだった。

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昭和後期まで共同浴場として使用されていた武雄温泉新館は、老朽が進み昭和48年(1973)には閉鎖された。建物の一部が崩落するなど一時期は相当に荒廃が進むがその後修復され、平成17年(2005)には楼門と共に国の重要文化財に指定された。

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現在は共同浴場としては使われていないが、文化財として一般公開されており、内部を見学することができる。当初設計図の写真パネルが展示されており、実現しなかった2つの楼門やサウナ(蒸し風呂)棟の図面も見ることができる。

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1階には大小3種類の浴室と脱衣場が配されており、2階には畳敷きの休憩室が設けられている。愛媛県の道後温泉本館などと同じく、江戸時代の湯屋から続く伝統的な温泉場の造りを踏襲している。

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最も大きな浴室である五銭湯。八角形のドーム状に造られており、タイル張りの壁面や大理石の浴槽など、内部では最も洋風に造られている部分である。

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浴槽は腰掛を設けた洋風の造りで、周囲の床にはタイルを敷き詰める。

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上客向けの浴室である十銭湯。脱衣場の窓の下は無双窓になっている。

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十銭湯は規模は五銭湯より小さいが、豪華な造りの浴槽が設けられている。

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色鮮やかな十銭湯の浴槽床タイル。五銭湯と十銭湯がそれぞれ男女別に設けられているほか、家族風呂として使われていたと思われる貸切の浴室が3つ設けられている。

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貸切用浴室。辰野設計の数寄屋風建築で、家族風呂兼娯楽室・休憩室として建てられた旧潮湯別館もかつてはこのような浴室が設けられていたものと思われる。なお、旧潮湯別館は現在は温泉旅館「南天苑」となっている。

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2階への階段。

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廊下。2階は入浴客が浴後に寛ぐための場所だった。

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2階休憩室の座敷。特に凝った材料や意匠は見られず、簡素な造りの座敷である。

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座敷の床の間。

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一寸珍しい造りとなっている便所の天井。

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十銭湯のある浴室棟を二階から見下ろす。八角屋根の上には湯気抜きの換気塔が設けられている。この浴室棟は一時期は特に痛みがひどく、修復される前には屋根が崩落していた。

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辰野金吾は洋風建築を多く手掛けたが和風意匠の建物は少なく、現存するのは先述の旧潮湯別館、奈良の奈良ホテルの他には武雄温泉新館と楼門だけである。貴重な近代和風建築であると共に、他の辰野作品と比較する上でも興味深い建物である。

第1201回・武雄温泉楼門

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佐賀県武雄市の武雄温泉の中心街にある楼門は、辰野金吾の設計で大正4年に竣工した。竜宮城を思わせる朱塗りの外観が特徴で、日本銀行本店など洋風建築を多く手掛けた辰野金吾の作品としては珍しい和風建築のひとつである。同時に建てられた共同浴場である新館と共に国の重要文化財に指定されている。

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神功皇后によって発見されたという伝承を持つ武雄温泉は佐賀県を代表する温泉のひとつで、豊臣秀吉の朝鮮出兵に際しては負傷兵の湯治場として利用され、江戸時代には佐賀藩主を始め、宮本武蔵、シーボルト、吉田松陰など多くの著名人も訪れた由緒ある温泉場である。

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明治以降は観光温泉街として発展していたが、明治末期に武雄温泉組合(現・武雄温泉株式会社)によって楼門を備えた大規模な共同浴場の建設が計画され、辰野葛西建築事務所(辰野金吾が東京に置いていた設計事務所)に設計が依頼された。

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辰野金吾は当時、自身の建築家としての一大事業であった中央停車場(東京駅)の建設工事中であったがこの依頼を引き受け、東京駅とほぼ同時期である大正4年(1915)に、楼門と共同浴場(新館)が竣工した。

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施工は楼門・新館ともに清水組(現・清水建設)による。楼門は入母屋造本瓦葺の木造二重門で、竜宮門の形式を取る。楼門の両翼には付属棟が連なり、楼門の奥に新館が建っている。

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現存する当初の設計図によると、翼部で結ばれた3つの楼門が連なる筈であったが、実際には楼門1棟と両翼の一部のみが建てられた。共同浴場(新館)も当初は、洋風の蒸し風呂なども計画されていたが実現しなかった。

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基本的には伝統的な寺社仏閣の様式が用いられているが、基壇部分の玉石積みや下層部の側面に穿たれた洋風の円形窓など、随所に近代の和風建築らしい造形が見られる。

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楼門の下層に連なる付属棟。
当初の計画では3つの楼門を結ぶ回廊として設計されたものと思われる。

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門の下に入ると天井は折り上げ格天井となっており、脇に上層の楼閣への入口がある。

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楼閣への入口。写真右奥のドアを開けると楼閣へ登る階段がある。階段室には洋風の円形窓が設けられている。

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円形窓は辰野金吾が得意とした赤煉瓦の「辰野式」建築でも、旧盛岡銀行や東京駅など多くの建物で見ることができる。また、施工者である清水組が同じ九州の大牟田に建てた三井港倶楽部の階段室にも同様の円形窓がある。

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階段室内部。

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階段の親柱や手摺には、滑り止めと文化財である建物の保護のためか覆いがかけられていた。

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急な階段を上って二階の楼閣に辿りつく。楼閣の内部も外観と同様に鮮やかな朱塗りで仕上げられており、天井は折り上げ格天井となっている。

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内部は通常非公開だが、平成31年3月31日までの期間限定で、朝の早い時間に限り公開されている。(→武雄市観光協会のホームページ

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楼閣内部の天井の四隅には、干支の十二支のうちの4つである子・卯・午・酉の透かし彫りが施されており、東京駅のドーム内側に施された8つの干支の装飾レリーフと合わせると、十二支が全て揃うことが近年発見され、話題となった。

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ネズミ(子)・ウサギ(卯)・ウマ(午)・ニワトリ(酉)は、いずれも写実的な西洋画を思わせるタッチで描かれている。

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当初の計画では楼門は3棟建てられることになっており、おそらく3つの楼門で十二支が揃う筈だったのではないかと思われるが、実施段階で計画は縮小され楼門は1棟しか建てられなかった。

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建設中の東京駅と合わせることで意図的に十二支を揃えようとしたのかどうか、辰野金吾の真意は分からないが、色々と想像を掻き立てられて興味深い。

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楼閣からは隣接する元湯の建物を見下ろすことができる。元湯は明治9年(1876)に建てられた当初の原型を残しており、現在使用されている温泉施設の建物としては愛媛県の道後温泉本館よりも古く、国内最古とされている。

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夜は新館と共にライトアップされている楼門。
二つの建物は佐賀県の指定文化財を経て平成17年には国指定重要文化財となった。

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楼門の奥にある新館は、昭和後期まで共同浴場として使用されていたが、老朽が進み昭和48年には閉鎖された。その後修復され、浴場としては使われていないが現在は文化財として一般公開されている。次回は新館について取り上げたい。

第225回・旧高取伊好邸

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佐賀県唐津市にある旧高取伊好邸は、明治末期から昭和初期にかけて造営された近代和風建築で国指定重要文化財。

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玄界灘を望む浜辺に建つ。

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正門。

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邸宅は能舞台を持つ大広間棟と居室、仏間等を含む居室棟から構成される。写真は大広間棟の大玄関。明治37年から38年(1904~05)の建設。

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唐破風のある大玄関は向かって右手に式台があり、大広間棟へ通じる。反対に向かって左側は居室棟への渡り廊下へ繋がっている。正面は御覧のとおり格子戸で仕切られており、その先は茶席のある中庭へ通じる。

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大玄関の照明器具。

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居室棟と大広間棟の中間に建つ洋館。大正7年(1918)の建設。

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モルタル洗い出しの外壁に目地を切った石造風の外観。

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高取伊好(1850~1927)は旧多久藩の儒者の子として生まれ、明治以降は鉱山技術者となり、のち唐津において炭鉱経営で成功した人物。

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洋館に続く居室棟全景。

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居室棟本玄関。

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内玄関。

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居室棟の一部、仏間外観。昭和初年の建設で本邸宅では最も新しい部分。

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内部の写真撮影が禁止されていたため、残念ながら外観しか紹介できない。
写真は高取伊好の書斎等がある居室棟平屋建の部分。

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この建物の二階からは玄界灘が一望できる。

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附属建物も非常によく当初のものが残されているのが旧高取邸の特徴。写真は別棟になった家族湯殿。使用人用の湯殿も現存する。

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一部煉瓦造りの貯蔵庫。地下にはワインセラーもある。

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現在は高取家から唐津市に寄贈され、修復後一般公開されている。
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現存する近代日本の歴史的遺産(台湾など旧日本領土も含む)を建造物・土木構造物を中心に、思いつくままに取り上げております。

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