(ブログ開設)第1回・旧兵庫県庁舎(兵庫県公館)

管理人の興味の赴くまま、近代の建築物をご紹介し、また思いつくことを書き連ねたいと思います。
よろしくお願いします。
第1回は現存する明治期の官公庁舎の傑作、旧兵庫県庁舎(現兵庫県公館)をご紹介いたします。

正面
JR元町駅の北側、坂道を登った突き当りにこの建物は建っている。
明治35(1902)年竣工。設計者の山口半六(1858~1900)はフランス留学後、文部省で旧制高校の校舎などを数多く手がけた。山口は工事の途中で死去したため兵庫県庁舎は彼の最後の作品となった。
 竣工から43年間にわたり本庁舎として使われたが、昭和20(1945)年に戦災で外壁を残して全焼。戦後まもなく修復・改修され分庁舎として使用後、昭和60(1985)年に再度改修され県の迎賓施設兼県政資料館「兵庫県公館」となって現在に至る。

正面玄関
南側にある正面玄関。内部は昭和60年の改修で一新されたが、外観にふさわしい格調高いものとなっている。入口の扉も木製硝子戸。

外壁
107年の歳月を刻んだ外壁。

窓
窓の建具はアルミサッシだが、形状は明治期のものを模しているようだ。これを一枚ガラスにすると雰囲気ぶち壊しだが、そうしないところに見識が感じられる。

旧兵庫県庁西玄関
西玄関。

北側
北側、現在の兵庫県庁本庁舎前から見た全景。屋根は正面玄関と異なり直線を基調としたものになっている。しかしこれは昭和24(1949)年の改修時の姿を残したため。かつては北側もドーム屋根だった。しかし現在の姿も正面側とは違ったよさがある。
 なお、明治42(1909)年に竣工した旧神戸市庁舎はこの兵庫県庁にそっくりの美しい建物だった。しかし昭和60年に破壊され、同年に兵庫県公館として蘇った旧兵庫県庁舎とは明暗を分ける形となった。戦災を免れ明治期の内装が残っていただけでなく、隣接する赤煉瓦の神戸地方裁判所と好対照を為していただけに、その消失は惜しみても余りある。今は旧神戸市庁舎は跡形も無く、神戸地裁もガラス張りビルの下半分にかつての外壁を残すだけである。

北玄関鉄扉
南側が迎賓館としての入り口であるのに対し、北側は県政資料館の玄関として使用されている。この県政資料館内では、創建当時の姿が模型で見られる。

模型(正面玄関側)
正面玄関側。

模型(北玄関側)
北玄関側。

北玄関
現在の北玄関。

北玄関見上げ
北玄関外壁見上げ。このへんは石を多用した仕上げ。

門越し
正門越しの眺め。
旧兵庫県庁舎は建物本体の美しさに加え、緑豊かな周囲の環境も建物の素晴らしさを一層引き立てている。戦前の庁舎を残す県は他にも多くあるが、全国屈指の美しい庁舎であることは間違いない。
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