第1078回・旧山﨑家別邸〔再訪〕

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平成22年(2010)1月25日付弊ブログ記事にて紹介した埼玉県川越市の旧山﨑家別邸は修復工事を終え、平成28年3月より、室内も含めて全面公開されるようになった。本記事では旧山﨑家別邸の内部を、通常非公開の2階も含め紹介したい。

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正面から見る旧山﨑家別邸。周囲の樹木が剪定され、建物の全体がよく見えるようになった。外観については以前の紹介記事に修復後撮影した写真を追加したので、そちらを御覧頂けると幸いである。

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庭園から望む旧山﨑家別邸。別邸は竣工に際し「東仙庵」と名付けられた。

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旧山﨑家別邸には3種類の玄関が設けられている。写真は日本館側に設けられた家人用の内玄関。現在、見学者はここから屋内に入るようになっている。

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裏手に設けられた児童室にも子供のための出入り口が設けられている。

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洋館に設けられた玄関が別邸の正面玄関である。ポーチの石段が側面に設けられているのは、来客が横付けされた人力車から乗り降りする際の利便を考慮したもの。

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洋館の玄関内側。

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洋館階段室。二階及び土蔵の地階に繋がっている。
階段室に隣接して土蔵の入口がある。

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階段室の地階側窓に嵌め込まれたステンドグラス。
こちらについては現在、作者は不詳とされている。

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2階への踊り場に嵌め込まれた小川三知作のステンドグラス。

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家具や壁紙などに創建当初のものが残されている応接間。

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応接間に隣接する食堂。ステンドグラスの引き戸がある小窓は配膳口となっており、その下には食器棚が設けられている。

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応接間と食堂からはそれぞれ、屋外に設けられたテラスに出られるようになっている。

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応接間と食堂のステンドグラスは別府七郎の作とされており、ひとつの建物に複数のステンドグラス作家の作品が用いられるのは珍しいとされる。玄関ドアの窓はステンドグラスではないが、アールヌーボー風の飾り格子が嵌め込まれている。

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食堂の先は日本間となっており、客間の縁側に繋がっている。

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客間の床の間。

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設計者の保岡勝也は数寄屋建築に造詣が深く、茶席や茶庭についての著作も残している。客間を始めとする旧山﨑家別邸の日本間は、材料、意匠共に非常に質の高いものである。

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客間から縁側を望む。

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縁側から望む庭園と茶室。
茶室は国宝・如庵(愛知県犬山市)を模した仁和寺遼廓亭(我前庵)の写し。

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客間に隣接する、神棚を備えた居間。

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居間の裏にある二畳の空間は、玄関と児童室とを結ぶ通路であるが、襖を閉めると茶室風の落ち着いた小室となる。

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居間に隣接して設けられたサンルーム兼ベランダ。この奥には児童室がある。

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内玄関前の畳廊下。

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天井に数寄屋風の造りを取り入れたトイレは、自家用の浄化槽を備えた水洗式便所であった。別邸は隠居所や家族のための別邸であると同時に皇族の宿泊に供するための迎賓館でもあったので、設備は当時の最新式のものが導入されている。

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通常は非公開の2階であるが、平成29年3月25日に公開一周年を記念して特別公開が行われた。

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2階寝室。ベッドなどの家具類も建設当時のものが残されている。皇族が別邸に滞在するときの寝所に充てられた。山﨑家別邸が皇族の宿所に充てられたのは6度に及び、梨本宮守正王、朝香宮鳩彦王などがこの建物を利用された。

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寝室の一角を区切った書斎。左の扉はバルコニーに続いている。

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寝室兼書斎の隣は数寄屋風の小座敷が一室配されている。

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二階階段室のそばにある写真室。写真を趣味としていた子息(六代目山﨑嘉七)のために設けられたものと思われる。

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大正から昭和期にかけて中規模の住宅を数多く手掛けた保岡勝也であるが、現存する作品は多くない。とりわけ山﨑家別邸は和洋併置の主屋に茶室、庭園まで全て保岡の設計になり、それらがほぼ完全な形で残されているのは極めて貴重な存在であると言える。
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No title

2階の特別公開があったとは知りませんでした
また1年後にでも公開してくれればと期待します
部屋よりもステンドグラスを間近でみたいですね
3/25は他の予定が入ってたので知ってたとしても参加は無理でした

Re: No title

ステンドグラスは午後が一番美しく見えるそうです。
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