第154回・旧武毛銀行本店

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埼玉県秩父市、旧吉田町にある大正7年(1918)竣工、煉瓦造2階建のモダンな銀行建築。
当時、秩父から群馬県の上毛地方を経営基盤としていた武毛銀行の本店社屋として建てられた。
国登録有形文化財。

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正面。昭和初期に屋根周りが改造された他は旧状をよく残す。

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白い化粧煉瓦(タイル)の使用、幾何学化・簡素化された細部装飾等、大正初期~中期の洋風建築の特徴をよく表す。同年竣工の旧第八十五銀行本店と並んで、埼玉を代表する大正期の銀行建築と言える。

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玄関。登録文化財のプレートが右上にある。

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武毛銀行はのち秩父銀行と合併、さらに川越の第八十五銀行と合併、戦争中の企業統合により埼玉銀行となり、現在の埼玉りそな銀行に繋がっている。

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秩父の山深い地に、最新式のデザインをまとい、かつ煉瓦造の本格的建築として建てた銀行社屋が出来たということは、当時この地域が相当繁栄していたということを物語っている。

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正面2階中央窓周り。窓上に2枚貼られた鮮やかな青色のタイルがアクセントになっている。

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建物前にあった解説板。

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同上、解説板にあった昭和2年当時の武毛銀行の写真。現在は瓦屋根だが創建当初は陸屋根で、正面上部も今より装飾的だった。この姿で残されていないのが残念。

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同じ角度から見た現在の姿。比較すると創建当初のほうが断然いい。

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側面後方は構造体の赤煉瓦がむき出しになっている。

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側面。かつては後方に木造の附属棟もあったが現存しない。写真には写っていないが金庫室が後方に張り出している。

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側面3分の2と後方全面は赤煉瓦の外壁を持つ。

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このような紅白ツートンカラーの煉瓦造洋館は、現存するものでは他に神戸の旧兼松商店本店(日濠館、明治44年)、秋田の旧秋田銀行本店(明治45)がある。

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銀行としての役目を終えた後は法務局庁舎、民俗資料館に使われたが、近年修復を終えて以後は教育委員会で管理、展覧会場等に使われている。
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