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第195回・新井家住宅

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大阪府の南部、泉佐野市にある昭和7年(1932)竣工の和風邸宅。国登録有形文化財。弊ブログ第124回で取り上げた新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)の所有者の自宅である。

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小高い丘の上に建っており、地形に合わせて延々と伸びている土塀。

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土蔵。

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門。上記の土塀、土蔵と合わせてこの門も登録文化財。

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正面玄関。新井家住宅は時々イベント会場として公開されている。

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唐破風付きの玄関は、来客専用の玄関。

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正面向かって右手に建つ居住棟。上記とは別に玄関が設けられており通常の出入りはここから。現在も新井家の住まいとして現役であり、ここは完全非公開。

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土蔵は居住棟に接して建てられている。

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居住棟側にかつて存在した応接間棟へつながる玄関の屋根。写真で見る通り洋風の造りで応接間棟は唯一の洋風の建物であったが、残念ながらこの玄関部分しか残っていない。玄関部分だけでも細かいモルタル装飾が施されており、見事である。

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大広間棟の外観。新井家は個人住宅には珍しく、屋根は全て本瓦葺きである。

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現所有者の先代が大阪・北浜で証券業を営み、得た富を注いで建てた屋敷である。

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大広間は畳敷きの縁側を巡らせている。

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当時は極めて高価だった筈の、大型の一枚硝子をふんだんに使っている。

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大広間。

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照明器具も戦前からのものと思われる。天井は格天井。

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大広間書院。

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仏間。

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仏間の棚。

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茶室。

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庭園も当初からの規模でそのまま保存されている。個人邸宅が80年近くこの状態で維持されてきたことは驚くべきことである。

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応接間の洋館が残っていれば申し分無いのだが、それだけが残念。

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