第294回・夕張鹿鳴館(旧北海道炭礦汽船(株)鹿ノ谷倶楽部)

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夕張鹿鳴館は、北海道炭礦汽船(株)の迎賓施設として大正2年(1913)に建てられた。昭和58年まで使用されるが炭鉱の閉山に伴い夕張市に譲渡、夕張鹿鳴館として初めて一般公開される。しかしその後の夕張市の財政破綻により、老朽が進む建物の維持管理もままならず一時は存続の危機に立つも、現在は夕張市から譲渡された民間企業によりレストラン兼宿泊施設として再び一般公開されるようになった。

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正面玄関。岩見沢にあった北海道炭礦汽船の重役宅を大正2年に現在地に移築改装、その後増改築を行い現在の規模に至る。

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結婚式場やステンドグラスのギャラリーに使われている旧第一別館、宿泊施設に改装されている第二別館及び当初からの迎賓館部分があるが、写真の迎賓館部分が最も旧態を良く残しており、建物の規模・質も非常に高い。

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庭園側からの眺め。広い芝生に面して平屋建の和風建築が雁行型に並ぶ構成。

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昭和天皇・皇后両陛下が滞在された棟。昭和29年に昭和天皇が北海道を巡幸されたとき、夕張での宿舎は鹿ノ谷倶楽部が充てられた。

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館内に展示されている、当時の写真。正面玄関前に停まる御料車と出迎える人々。

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正面玄関。

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暖炉のある玄関ホール。外観は和風だが、内部は和洋折衷。

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玄関ホールの先に延びる畳廊下。

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館内で最も格式高い造りの十五畳座敷。両陛下滞在時はこの部屋に椅子を置き、御座所となっていた。

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座敷より次の間を望む。欄間には鳳凰。

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貴賓室の縁側。両陛下の寝室等奥向きの空間として使われた部分。内部は洋風なので縁側も漆喰天井等洋風の造り。

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当時の家具調度類等をほぼそのまま残し、記念室として公開している。

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和風の外観からは想像できない洋風の居間。

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館内展示の、当時の写真。

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寝室。左手にツインベッドがある。

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寝室の照明。

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広大な庭園を望む。

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貴賓室は専用の湯殿と洗面所を備えている。化粧室または更衣室と思われる小さな和室もある。

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高級な材木を惜しげもなく使って造られたと思われる湯殿。

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応接室。暖炉や扉・窓枠飾り等、最も大正初期の形を残している部分と思われる。

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応接室暖炉。もともとは前にストーブがあり、円形の蓋が嵌め込まれた部分に煙突が通じていたのではないかと思われる。そうであれば燃料は当然石炭だと思う。

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応接室の照明。応接室の隣には同じぐらいの広さの洋室がもうひとつある。

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来客の宿泊用と思われるこぢんまりとした座敷。

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貴賓室の湯殿とは別にある、通常の来客や会社の幹部社員が使っていたと思われる湯殿跡の天井。ここは現在浴槽等は取り払われて夕張特産品等の販売コーナーになっており、天井だけがステンドグラスの天窓と湯気抜きなど、当初のまま残っている。

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湯殿跡の更衣室であった部分に残る当時からのステンドグラス。梅の図柄。

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大食堂。最も広い洋室で舞踏会も催された事があるという。造りからして昭和初期の増改築と思われる。

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大食堂壁面の照明。他大理石の暖炉などもそのまま保存されている。ここはレストラン及び各種催事会場として現在も使われている。

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夕張の石炭産業が生み出した富が結実してできた、北海道屈指の近代和風建築である夕張鹿鳴館は、坑道跡を見学できる石炭博物館等、周囲の炭鉱遺産と併せての見学をお奨めする。


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