第360回・旧富岡製糸場

IMG_0608_convert_20120105194410.jpg

群馬県富岡市にある旧富岡製糸場は、明治5年(1872)に明治政府によって設置された官営模範製糸場である。
構内には開業当初の建物が多く現存し、国指定重要文化財に指定されていると同時に敷地は国の史跡に指定されている。現在世界遺産登録に向けての動きが進んでいることでも知られる。

IMG_0596_convert_20120105195022.jpg

幕末の開港以来、最大の輸出品であった生糸の品質の維持・向上のためには、生糸の生産から携わる技術者の育成まで模範となる官営工場を設置することが効果的であると明治政府は考えた。

IMG_0598_convert_20120105194809.jpg

横浜の商館に勤務し、明治政府によるお雇い外国人の一人でもあったフランス人ポール・ブリュナが、関東近辺の主な生糸の生産地を調査した結果、富岡が最も好条件であったことからこの地に製糸場が建設されることとなった。

IMG_0602_convert_20120105195423.jpg

主要な建物は、フランス人バスティアン(バスチャン)の設計で建てられた木骨煉瓦造。

IMG_0605_convert_20120105194706.jpg

昭和62年(1987)に操業を停止するまで、115年に亘って稼働し続けた。

IMG_0606_convert_20120105195957.jpg

操業停止後も、所有者であった片倉工業(株)でよって大切に維持されてきた。
重要文化財指定後の平成17年に敷地建物一式が富岡市に寄贈され、現在に至る。

IMG_0609_convert_20120105194544.jpg

明治初期の官営工場で、これだけ大規模な形で残るものは無く、旧富岡製糸場だけである。

IMG_0610_convert_20120105195225.jpg

現在、施設は一般公開されておりボランティアガイドの解説を受けながら見学できるようになっている。

IMG_0613_convert_20120105195731.jpg

東繭倉庫。ベランダ状の通路を有する。

IMG_0635_convert_20120105200130.jpg

上記写真の反対側。

IMG_0622_convert_20120105200246.jpg

女工館。当初は技術指導に当たる外国人の宿舎として建てられたもの。

IMG_0620_convert_20120105195618.jpg

製糸場。外光を採り入れるため大きく取った窓が特徴。

IMG_0624_convert_20120105194917.jpg

製糸場内部。白く塗られた木組みは圧巻。
下の製糸機械は操業停止時点まで稼働していた昭和期のものが保存されている。

IMG_0634_convert_20120105195844.jpg

首長館とも呼ばれるブリュナ館。上述のポール・ブリュナのための住宅として建てられたもの。

IMG_0633_convert_20120105200510.jpg

後年は工場内の医務室として使用されていたそうである。

IMG_0603_convert_20120105195122.jpg

平成19年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、他の絹業関連遺産と共に世界遺産暫定リストに登録されている。
(参考)
富岡製糸場世界遺産推進ホームページ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

syoukou

Author:syoukou
(ブログについて)
現存する近代日本の歴史的遺産(台湾など旧日本領土も含む)を建造物・土木構造物を中心に、思いつくままに取り上げております。

(写真について)
写真は特記しない限り管理人の撮影です。また絵葉書等の古写真は管理人の所蔵品、もしくは訪問先の展示品を撮影したものです。利用・転載等希望される場合は管理人まで御連絡頂けると幸いです。

(リンクについて)
リンクはフリーです。なお、リンクを張らせて頂いている他の方のページは一部を除き相互リンクとなっております。

(コメントについて)
記事と関係の無いコメントは削除させて頂く場合もあります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード