第487回・旧二条駅舎

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明治37年(1904)に京都鉄道(現JR山陰本線)二条駅の駅舎及び京都鉄道本社屋として建てられた。
平成8年(1996)に役目を終えた後は、京都駅近くの梅小路蒸気機関車館敷地内に移築、同館のエントランス兼展示棟として再利用されている。京都市指定有形文化財。
 
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全景。敷地の制約上、建物の正面幅は少し切り縮められている。
京都鉄道は明治26年に設立され、同40年の国有化まで存在した私鉄で、先日「楽々荘」の回で紹介した亀岡出身の実業家・田中源太郎が設立した会社である。

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旧二条駅舎の外観は、栃木の旧宇都宮駅舎(明治35年建設、昭和20年戦災で焼失)と瓜二つである。
宇都宮駅は、東日本一帯に路線を展開し、京都鉄道と同様日露戦争後に国有化された私鉄である日本鉄道によって設置された。なぜ栃木と京都の別々の私鉄の駅舎で、全く同じ外観の駅舎が出来たかは現在も不明である。

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屋根や玄関ポーチの形状などは、奈良の奈良ホテルを連想させる。

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二階が京都鉄道本社の事務所に充てられていたという。

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玄関ポーチの鬼瓦には、京都鉄道の社章があしらわれている。

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平成8年に役目を終えるまでは現役最古の駅舎として知られていた。
現在、現役最古の駅舎は大阪の浜寺公園駅舎(明治40)である。

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内部。梅小路蒸気機関車館の展示スペースに充てられている。

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外観に比べると洋風の造りである。

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京都御所に近い場所にあったためか、貴賓室が設けられている。写真は貴賓室天井。

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駅舎に付属したプラットホームも一部移築されている。

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プラットホームの柱の補強用金物にも京都鉄道の社章が見られる。

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駅舎としての役割は終えたが、今は日本有数の鉄道博物館の玄関として、日々多くの鉄道ファンを迎え入れている。
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まとめ【第487回・旧二条駅】

明治37年(1904)に京都鉄道(現JR山陰本線)二条駅の駅舎及び京都鉄道本社屋として建てられた。平成8

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