第682回・池田種苗店他 七日町通りの建物

会津若松市の七日町通りには前回まで紹介した塚原呉服店や白木屋漆器店のほか、洋館や伝統的な構えの古い商家が多く残されている。看板建築も塚原呉服店第二営業所のような奇抜なものから、写真の池田種苗店のようなユーモラスな装飾を施したものも存在する。

塚原呉服店第二営業所と同じく昭和初期の建物と思われる池田種苗店。

背面には和風の居住棟と土蔵がある。

側面には小さな円形窓が開けられている。

正面窓上部の2連アーチにはモルタル細工で造ったカブのレリーフ。

正面と側面窓の欄干にもカブの形にくりぬいた装飾を施している。

「池田種苗店」と刻んだ古風な木製看板と、「たね」の文字が入ったカブを象った看板。
共にいい感じである。

池田種苗店と同じくモルタル仕上げの洋風外観を持つ、尚伸株式會社。

背面にはやはり和風の居住棟が見える。

一階店舗部分はギャラリーに改修されていた。

両脇を白・黒二色の土蔵に挟まれている。

池田種苗店に隣接する古道具店「寧々や」の建物も古い商家を改装したものと思われる。

古い商家を改装したレオ氏郷南蛮館。領主として会津発展の礎を築いた戦国大名・蒲生氏郷を紹介する資料館として使われている。

会津の民芸品などを販売している笑美((有)荒井工芸所) の店舗は煉瓦造りの洋風商家。

土蔵造りに赤瓦葺きという会津の伝統的商家のスタイルを見せる、花と陶器・永山。
大正5年(1916)の建物という。

大正期建造の渋川問屋。現在は宿泊施設及び料理店として使われている。
以上紹介した七日町通り周辺の建物群は、会津若松の観光資源として整備が進められているようである。
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