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第72回・旧松本健次郎邸(現・西日本工業倶楽部)

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炭鉱経営で財を成し、明治専門学校(現・九州工業大学)を設立した実業家・松本健次郎の自邸兼迎賓館として明治41~45年(1908~12)に建設。設計は辰野金吾及び片岡安が率いる辰野片岡事務所が行った。

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現存するものの中では最高レベルの質を誇るアールヌーボーの洋館が日本館、付属施設、庭園と共によく残されている。また洋館と同時に設計された家具に加え、調度類もよく保存されている。

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洋館、日本館、土蔵2棟が国指定重要文化財となっている。
現在は北九州経済人によって組織された「西日本工業倶楽部」が所有・使用しており、事前申し込みによる一般公開も毎年行われている。

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庭園側から見た洋館。

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明治末期から昭和初期の日本の洋館に多く見られた、ハーフティンバー(半木造)スタイルの洋館。

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正面に扉を向けない控え目な印象の玄関。

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洋館居間。

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洋館二階客室のひとつ。ソファ等家具も明治時代のもの。
当初の家具調度類の大半が残る邸宅は極めて貴重である。

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同じく洋館客室のひとつ。暖炉のデザインは各室全て異なる。

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同じく洋館の別の暖炉。

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洋館に隣接して日本館があるが、洋館内部にもこのような日本座敷が設けられている。
和式の接待・宿泊を望む来客のために設けたものである。

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日本座敷天井。照明周りは折上格天井。

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洋館二階縁側。柱や長押を露出した日本建築風の造り。

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上の写真の真下にある洋館テラス。公開日当日は喫煙スペースに充てられていた。

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洋館テラスの床タイル。

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階段室のステンドグラス。日本画家からステンドグラス作家に転身し、明治末~大正期にかけ数多くの建築に美しいステンドグラスを飾った小川三知(おがわさんち)の作。

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外から見た階段室のステンドグラス。

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洋館に隣接して日本館も現存する。現在残る戦前の邸宅では、洋館は現存するが日本館は現存しないものが多い。

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元々は平屋建だったが、大正10年に松本家の子息の新婚生活用に、二階が増築されたとのこと。

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日本館についても家具調度類が洋館と同様に、大半が松本家から西日本工業倶楽部に引き継がれ残っている。

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日本館から洋館を望む。
かつては茶室もあったが、敗戦後の米軍接収中に米軍の失火で焼失し現存しない。

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建物のみならず、庭園をはじめとする周辺環境、建物を飾る家具調度類が、ほぼ完璧に残る極めて貴重な明治の邸宅である。なおかつそれが今も現役で使われていることが素晴らしい。
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No title

辰野堅固のたてた旧松本邸
山川君の妻は堅固の妹
ジャップを収容所に叩き込んだルーズベルトの妻は
戦後、ここにとまったそうな

Re: No title

> 辰野堅固のたてた旧松本邸
> 山川君の妻は堅固の妹
> ジャップを収容所に叩き込んだルーズベルトの妻は
> 戦後、ここにとまったそうな

何が言いたいのでしょうか?意味不明です。
貴殿のような手合いのコメントは今後拒絶しますので悪しからず。
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