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第745回・旧西川家別邸

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東京都小金井市の江戸東京たてもの園に移築保存されている、近代和風建築の旧西川家別邸。
多摩地域でも有数の製糸業を営んでいた西川伊左衛門が、本邸とは別に接客用兼隠居所として建てた別邸。
間取りや充実した接客空間などに、近代和風建築の特色がよく現れているとされる。

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正面全景。
玄関を挟んで向かって左側(西側)が客間で接客空間、右側(東側)が茶の間などの居住空間となっている。

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関東甲信地方では、養蚕・製糸業が特に明治以降、輸出用として盛んになったが、現在の東京都多摩地域でも江戸時代から養蚕・製糸業が行われていた。

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西川伊左衛門が設立した西川製糸も昭和初期には最盛期を迎えるが、その後戦時体制下で軍需産業への転換のため、昭和15年に製糸業を止めている。

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内部、玄関の間。

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玄関の間のすぐ東側にある応接間。西側の客間よりも日常的な接客の場として使われた部屋。

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玄関の間の奥、神棚を備えた座敷。居間として使われていた。

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玄関西側の客間は、東側の応接間よりも改まった接客の場である。主座敷(一の間)に次の間(二の間)で構成され、洗練された造りの欄間や床の間を備える。

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江戸東京たてもの園では、旧西川家別邸の周囲にその他いくつかの近代和風建築を配し、景観の統一を図っているものと思われる。奥に写っている二階家は旧高橋是清邸

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旧西川家別邸に接続する形で保存されている大正期の茶席、会水庵。
宗徧流の茶人、山岸会水によって新潟県長岡市に建てられ、その後東京吉祥寺、西荻窪と移転を重ねたもの。

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元々は主屋に接続された形の茶席であったため、旧西川家別邸を移築前の主屋に見立てている。

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旧西川家別邸の前にある豪壮な門は、旧宇和島藩主伊達伯爵家が大正期に東京の白金三光町に建てた邸宅の門。
大名屋敷の面影を残し、門番の詰所(番所)を備える。

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旧西川家別邸周辺は江戸東京たてもの園の中でも、近代和風建築が集積された一角となっている。

(参考)江戸東京たてもの園解説本
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