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第775回・旧東京帝国大学図書館(東京大学総合図書館)

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昭和3年(1928)に竣工した東京大学総合図書館(旧東京帝国大学図書館)の建物は、東大本郷キャンパスの中でも最も規模の大きな建物である。以前紹介した安田講堂旧医学部本館等と並ぶ歴史的建造物であり、現在建物を保存する形での新図書館建設が進められている。

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大正12年の関東大震災では東京帝国大学は施設の大部分が焼失、図書館も例外ではなく、建物はおろか蔵書の大部分(約76万冊中70万冊)が失われてしまった。

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蔵書の大部分を失った東京帝国大学に対し、震災直後より内外から多数の書籍が寄贈され、図書館の復興が進められた。寄贈された蔵書の中では、私設図書館として蔵書を公開していた紀州徳川家の「南葵文庫」などが特に著名である。

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蔵書と共に建物の復興も進められ、米国の大富豪・ロックフェラー2世から図書館の再興を目的に寄せられた400万円という当時としては莫大な寄付金をもとに、新図書館の建設が行われることになった。

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設計は震災後の東大本郷キャンパスを造り上げた内田祥三による。震災の教訓を活かすべく徹底した耐震耐火構造が採用された。

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新図書館は震災から5年後の昭和3年に竣工、12月1日に竣工式が行われた。

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正面は、書棚に並ぶ書籍の背表紙をイメージさせる形になっている。

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正面玄関を始めとする出入口のポーチは半円アーチが連なり、本郷キャンパスの一連の施設と共通する意匠である。

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現在進められている新図書館の建設は、池のある前庭の地下に3層構造の新図書館を建設し、現在の建物は外観をそのまま残しつつ、内部は利便性を向上させるための改装を施すというものである。

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前庭の池には五重塔の相輪を象った噴水塔が設けられている。現在、新図書館建設工事のため前庭広場は閉鎖されているようだが、完成後は池と共に元通りに戻されるものと思われる。

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また改装される内部についても、アーチが連なる大階段や、重厚な板張りの内装を持つ旧記念室などは改修後も保全されるものと思われる。

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(参考)
東京大学ホームページ 新図書館計画公式ウェブサイト
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